ラグジュアリーブランドのススメ
数多くのブランドがありますが、私自身が働いているラグジュアリーブランドについてお話しします。
私自身カジュアルブランドを経て、ラグジュアリーへ足を踏み入れました。
実際入ってみて感じた違いや、ラグジュアリーに入るために必要な事をお伝えします。
大前提としてラグジュアリーとカジュアルに優劣は無い!という事を言っておきます。
入りやすさや年齢を重ねていく中での、働きやすさなどは異なりますが。
ですが、ラグジュアリーへの転職は自信を持ってオススメします。
ラグジュアリーブランドの定義とは
ラグジュアリーという言葉の意味は、「贅沢な、豪華な」という意味があります。
ですがどのくらいの値段が「贅沢な」値段かは、主観的な場合も多いでしょう。
そこで以下の4つのポイントを満たしていることをここでは定義します。
- 歴史がある
- トレンドリーダーになり得る
- 高品質な商品力
- アイコン的な商品の存在
これらを満たしている事をラグジュアリーとしますが、それでも曖昧なラインではあります。
これ以上の線引きや分類は無意味なので割愛しますが、以前投稿したコングロマリットに属するブランドの殆どはラグジュアリーブランドと認識してください。
過去投稿はこちら。
カジュアルブランドとの違い
身近なところでは、イオンなどのショッピングモールなどに入っているブランドはこれにあたります。
またカジュアル以上ラグジュアリー未満のブランドも多くあります。
ここでは普段着として一般的に買いやすい価格帯のブランドをカジュアルとします。
売り上げ構築方法・身に付くスキル
それぞれのスキルがベクトルの方向が異なる場合があります。
ですが、このスキルの差もどちらかが優れているということではありません。
カジュアル
薄利多売の買上げ率を意識した運営。
- 多くのスタッフ、商材をコントロールするスピード感。
- 細かい売り上げ分析力。
- 新規顧客をいかにキャッチするのか。
- 未経験採用も多く、0→1への育成力が必要。
- ドレスコードは各々が社員販売をする事が多い。
ラグジュアリー
単価を意識し再来店を意識した運営。
- 少数精鋭で、商品はもちろんスタッフ自身の売り込みも必要。
- 売り上げ分析はもちろん、顧客分析も不可欠。
- 新規を逃さないサービス力と、いかにリピーターを作るのか。
- スタッフには即戦力が求められ、3→10への育成が必要。
- 制服支給が多く、多くの場合ドレスコードが決められている。
一番大きく違うのは、サービスや商品の動きに関してもスピード感です。
サービスのレベルがカジュアル<ラグジュアリーと見られがちですが、そうではありません。
カジュアルでも素敵な接客のブランドも多く、退店後でも続くサービスがラグジュアリーには必須。
来店へのお礼の手紙や新作の案内、特別な招待の為の継続的なアプローチなどがあります。
カジュアルではそういった事は殆どありませんが、入れば誰でも意識すればできる事です。
ラグジュアリーへのステップUP
私自身がカジュアルで店長経験を積んだ後に、ラグジュアリーの面接をいくつか受けました。
それまでの売り上げ規模は、カジュアルながら6〜7億の店舗も経験がありました。
平社員から3つの階段を上がり、今思い返してもあの頃より忙しい日々はありません。
その経験や自身を持ってしても、明らかな壁が面接ではありました。
どのタイミングで入るのがベストか?
今の年齢やポジションによってタイミングも異なります。
現在店長職をしていて、そのままの役職でという場合は店長の経験を一定以上積む必要はありますが。
結論としては、早く入って損はない! です。
その理由は以下の通り。(あくまで現場にいる場合)
- カジュアルを続ける年齢には限界がある。
20代向けの商材を40過ぎても売るのは現実味がない。 - 基本給の安定感
経験により差はあれど、インセンティブ給がある事が多い。またその額面も多い。 - 作業量が少なく、労働環境も安定
扱う商材も相対的に少ないので、残業は殆どなし。 - 入社における暗黙の年齢制限がある
ポジションや、宝飾業界などは30代までしか入りづらかったりします。
同じアパレルでもラグジュアリーはインセンティブ制度がしっかりしています。
若くても肩書きがなくとも、販売スキルがあれば稼ぎやすい環境です。
宝飾業界を目指す場合はある程度の経験を持っていないと、40代からは門前払いも聞く話です。
現在店長の経験が少ない場合は、3年を目安にラグジュアリー転向を考えるのもいいでしょう。
ステップアップのコツ
肩書きを得てからラグジュアリーへ
私自身、店長になってからはこの道筋を描いていました。
しかしラグジュアリー ブランドの面接ではカジュアルの経験は思った以上に懐疑的な目を向けられます。
カジュアルとは価格帯も大きく異なり、今までの経験で高単価な商材を売れるのか?
またスタッフの年齢も幅広く、そのスタッフをコントロールできるのか?と毎回聞かれました。
入ってみてわかりましたが、使う道具が違うだけで使い方はセンス次第です。
ですが役職を維持して転職するには一定の経験が不可欠です。
経験があっても一段階下の役職でしか入れない場合も多いでしょう。
それでもカジュアルブランドで早くステップアップをし、ラグジュアリーに転向が近道です。
最低限スキルで早くラグジュアリーへ
こちらは現在役職を持っていない場合や若い人にはオススメです。
先ずは一定の販売スキルと、面接でアピールできるレベルの実績を残します。
または英語が堪能な場合も最近では入社しやすい要素となります。
先ほど説明した様に、若くとも販売力のある方などは最速で入るのもアリ。
恐らく多くのカジュアルブランドよりも、ラグジュアリーの方がお金的には上回ります。
インセンティブを得つつ、経験を積む。そこで出世をするか転機を待つ。
若い時から安定した収入を得つつ、ポジションを狙っていくのも役職のない人にはオススメ。
ですが大きいブランド程同じ野心を持った人も多いので、競争率は低くは無いでしょう。
なのでラグジュアリーブランドの中でも、出世しやすそうな規模のブランドを狙うのがベター。
私自身初めてのラグジュアリーブランドは、中規模ですが認知度のあるブランドにしました。
まとめ
- アパレルの現場で働くなら、ラグジュアリー1択!
- カジュアルとラグジュアリーに優劣は無いが、面接ではその先入観を打破する対策を。
- 役職を得れそうなら獲得してから!遅くなりそうなら先ず入る。
- 最初のラグジュアリーは中規模以下で、そこで出世をしてから次に!てのも狙い目。
ラグジュアリー経験者がカジュアルに入社してきた事が過去にありました。
その方は何かが合わなかったのか、試用期間で気付いたら退職していました。
つまりラグジュアリー にいたからカジュアルでも通用するわけでは無いのです。
なのでカジュアルだという事に気後れすることなど何も無いのです。
ですが給与など待遇が良いのは事実なので、ラグジュアリーはオススメします。
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